テレ朝から消えた相撲ネタ…AD文書偽造で協会とトラブル
■味をしめた常習犯
スポーツ局の機転によって、17日の映像使用は見送られたが、このADは1月10日放送分でも、スポーツ局の担当者のサインを偽造した上、相撲協会への申請提出を怠ったまま映像を使用していたことも判明。その後の調査で昨年11月から12月にかけて3回、本来は使用許可を得なければならない映像を申請せずに使用していたという。
「要は何度もうまくいったから“味をしめた”常習犯ということ。過去に『大相撲ダイジェスト』を放送するなど協会との長年の信頼関係を損なう事態に、テレ朝は局を挙げてビビり、春日野部屋の不祥事以降も及び腰となって相撲ネタを扱えなくなっているようです」(別の民放関係者)
日刊ゲンダイは29日午後3時過ぎ、テレビ朝日広報部に偽造の経緯について質問状をファクスしたが、同社は午後7時40分になって突然、報道各社に偽造の事実を公表。報道局次長兼情報センター長と情報センターCPの減給1カ月の懲戒処分とし、篠塚浩取締役報道局長も報酬5%を1カ月、自主返納することになった。
日刊ゲンダイはテレビ朝日に今回の不祥事と番組内容への影響についても質問したが、回答は一切なし。この先も、相撲協会の機嫌を損ねるような番組は流せないのだろうか。