ネズミの病原菌に感染 「空気階段」鈴木もぐらの極貧生活
入居したのは10年3月。家賃滞納で16年5月に追い出されました。お金がもったいないから東京電力とは契約しなかった。それでテレビや冷蔵庫など家電といった類いは一切なし。真冬でもコタツもストーブもない生活でした。
布団もなし! 小学5年の時に学校の夏休みキャンプ用に買ったモスグリーンのシュラフを大阪芸大に進学した時からずっと愛用してて、ミノムシみたいにくるまって寝てました。夏用だから当然ペラッペラ。でも、慣れって素晴らしいもので真冬でも平気。ただし必殺技があって、寝る前に水道水で体を拭く。あまりの冷たさに頭のテッペンがキュンと痛くなるんですが、体中を冷水で拭うと後から体がホカホカしてくる。たぶん室温より水道水の温度が低いから、そのギャップが温かく感じさせるんじゃないかな。我ながら「生命力強いな」って感心しますよ(笑い)。
■友達の家のチャーハンにびっくり
どうしてそんな修行僧のような生活をしていたかといえば、借金まみれだから。元をたどれば千葉の実家はすごい貧乏。サンタクロースに縁はなかったし、食事も口に入りさえすればいい状態。ある時、友達の家でチャーハンをごちそうになってすっごい驚いた。卵やハム、ネギまで入ってたから。ご飯に醤油だけの我が家とは大違い。