大杉漣さんの遺作「バイプレイヤーズ」最終回が有終の美
これを“神回”と言わずして何と言おう。7日放送の「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(テレビ東京系)である。先月、急逝した大杉漣さんが死の直前までロケに参加していたドラマで、大杉の撮影シーンは残っていたものの、急きょ台本を差し替えての放送となった。
最終回では亀の着ぐるみを着たおちゃめな姿、ドラム缶風呂に入ってご機嫌な姿、撮影の合間にギターやハーモニカで演奏する姿、メーキングやプライベート映像も交え、いろんな大杉さんが見られたのがうれしい。「大杉漣記念館」をつくるネタもあり、悲しい気持ちも吹っ飛ぶほど大いに笑い、楽しめた。
「おそらく大杉さんの死後に撮影されたと思われる場面で、共演者が明るく振る舞いながらも寂しげに見えるのは気のせいではないと思います。みんなつらいのに大杉さんのため、一丸となって明るく送り出そうという気持ちが痛いほど伝わりました。ドラマの中で出演者とスタッフ、視聴者がひとつになって野辺の送りをしているみたいでした」(ドラマウオッチャー)
最後は遠藤憲一、田口トモロヲ、光石研、松重豊が海に向かって「漣さん、ありがとう!」と叫んで終了。
感動の最終回にネットも騒然。「バイプレイヤーズ」関係者へのねぎらいの言葉や称賛の声も集まった。視聴率は過去最高の4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で有終の美を飾った。