武勇伝は数知れず 宇梶剛士“むちゃ飲み”引退決意の理由

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 飲むのをほどほどにしてると言いましたが、それでも年に何回かは「やらかしちゃう」ことがあります。六本木で飲んでいて帰れなくなってしまい、車を持ってる劇団員に助けを求めて電話したのにすっかり忘れてしまい、タクシーで帰っちゃったりとか。彼は待ち合わせ場所で数時間も待ってたそうですが、その頃はボクは布団の中。ひどい座長ですよね(笑い)。

 記憶をなくすといえば数年前に新宿の花園神社の酉の市に出かけて境内の仮設飲み屋で飲んでいたら、いつの間にか周りにお客さんが集まってきて、100人くらいに膨れ上がった。すっかり気をよくしたらしく、その100人を指揮して中島みゆきの「時代」を合唱させて。ところが、その後の記憶がない。気がつくと朝でホテルのベッドにひとり。フロントに聞くと「男の方が送ってきてチェックインされました」って言うんです。

 何者だろうとずっと気になっていたら、1カ月後にボクのホームページ宛てにタイに滞在する商社マンという方から一通のメールが届き、謎が解明しました。ボクのファンで、帰国した際にホテルのロビーで話しかけたらすっかり意気投合したらしく、「もうこれ以上は飲めないから後は頼む」と彼に言ったらしいんです。謎が解けるまでの1カ月間は不安でしたね(笑い)。

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