会社を経営し30年 「宇宙刑事ギャバン」大葉健二さんは今
71年に上京後、千葉さんが設立したジャパンアクションクラブ(JAC)の第1期生募集に応募。オーディションの審査員には千葉さんのほか、野際陽子さんら、そうそうたる顔ぶれが並んでいた。
「最後の一人になり、絶対に受からないと思いましたが、決め手はおそらく、『どのくらいで一人前になれると思う?』という審査員の質問に『10年』と答えたことだと思います。何があっても10年は踏ん張る決意を理解してもらえたのかなと」
スタント役などで下積みを重ね「バトルフィーバーJ」(79年)、「電子戦隊デンジマン」(80年)でレギュラーを獲得。そしてオーディションから10年、代表作となる「宇宙刑事ギャバン」の主役に大抜擢された。
「身長170センチの僕を起用することには反対意見もありましたが、1話を撮ってみて、『やっぱり大葉でよかった』と言ってもらえました。一番苦労したのは、ヒットさせるための新たな取り組みですね。今だから言えますが、あの光るレーザーブレードは蛍光灯だったんですよ(笑い)。合成やCGでは出せない光の残像も評判がよくて、変身後に体が光るアイデアも僕が取り入れました」