欲しいのは「いいね」 若者は“給与”より“発信”を求めてる
最近の若手はモノやカネへの執着が薄く出世も望まないという。大人が受け入れるべき価値観とは――。
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30年前と今とでは欲しがっているモノが全然違いますよね。今はモノがあって当たり前だから、所有欲はなくなります。出世を望まないというか、これからはロボットが代わりにやってくれるようになって、労働時間は減るだろうし、そうなると人間は週1、2日働けばいいんじゃないって考える人が出てきても当然で、実際にそういう未来に向かっている。「それでも週5で働け」とかやっちゃうと、未来が遅れちゃう。
今の10代、20代は、上の世代が欲しいもの、欲しがるものを自分たちにも押し付けないでって思っているでしょうね。別に高級なところでご飯を食べたいんじゃない。打ち上げで、みんな一緒に缶ビールを片手にポテトチップスを食べる方が楽しい。車もいらないし、地方に別荘を持ってるとかってことが訳分かんないと思うんですよ。わざわざ遠くの別荘に行かなきゃいけないなんて、もう異次元だと思います。
若い人は全員、発信したがっている。物欲はない代わりに“発信欲”がある。それで「いいね」が欲しいんです。