「戦争と人間 完結編」 銃撃、強姦…理不尽な日本軍の蛮行
「南京大虐殺の研究」(晩聲社)には、若い中国人女性から奪い取った嬰児(えいじ)を庭に叩きつけて殺し、その場で女性を犯した話が掲載されている。ほかにも女性数人を集め、ズボンを銃剣で切り裂いて局部を公開したとか、女性の惨殺死体の性器に木片や竹べらが突っ込まれていたといった目撃談が出てくる。
今年5月13日、「NNNドキュメント’18 南京事件Ⅱ」が放送された。南京で中国人捕虜がどのように虐殺されたかをリポートし、「捕虜が暴動を起こしたからやむなく殺した」という主張の虚構を明らかにした問題作だ。
映画終盤のノモンハン事件で日本軍はソビエト戦車部隊によって壊滅する。39年に起きたこの衝突は序章に過ぎなかった。2年後、日本は太平洋戦争を起こし、45年に無条件降伏した。ノモンハンの後さらに泥沼に突っ込んで行ったわけだ。侵略戦争に反対して弾圧され、無理やり従軍させられて落命した人たちの悔しさを思うと気の毒でしょうがない。英霊というより国家の犠牲者だ。 (森田健司)