「寝ても覚めても」で開花 東出昌大は“杏の夫”の肩書返上
「トーク番組での発言を聞いていると、ひとつひとつの物事を咀嚼し、自分の言葉できちんと語りたい人なんだというのが伝わってきます。芝居も一緒でとことん対峙するから、大成するまで時間がかかるのでしょう。ですが、ここにきて国際規格のスタイルや顔にようやく演技力が追い付いてきた。“アゲマン”と呼ばれる杏が見初めた旦那だけのことはありますね」
「寝ても――」では5回以上あるキスシーンも見どころのひとつ。劇場のあちこちから、女性客の生唾をのむ音が聞こえていた。これまで“棒演技”の「棒俳優」と揶揄され、「杏の夫」という枕ことばがつくことが多かったが、その両方ともオサラバだ。