「SUITS」も下降線のフジ 「黄昏流星群」低迷の“戦犯”は?

公開日: 更新日:

 だが、「『黄昏流星群』低迷の"戦犯"は中山というわけじゃない」と擁護するのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏だ。

「初回でのマッターホルンのCG合成、平井堅の主題歌や中島美嘉の挿入歌、BGMの入り方など、ドラマ全体に違和感を覚える視聴者が少なくない。『ツッコミどころが多すぎてドラマとして見られない』なんていう辛辣な声もあります。まあ、最近は『チコちゃんにしかられる』(NHK)のように、バラエティー番組の"再現V"に本格的な俳優を起用してドラマ仕立てにすることが増えましたが、今の『黄昏流星群』は、そうしたバラエティー番組の再現ドラマに見えてしまう。先週第4話のラスト、佐々木がゆっくりと首を回して目を見開くシーンなんて、その象徴でしたね」

 中山は1989~2002年にかけ、7作品の月9に主演。これはキムタクに次ぐ2位で、月9の"女王"だ。

「『SUITS』が月9の"レジェンド共演"というタイミングで『東京ラブストーリー』を再放送をしたのも、『黄昏流星群』で中山を起用したのも、フジテレビが、かつての"黄金期"の視聴者を掘り起こしたいという意図が透けて見えます。木10に出演する中山は、月9を盛り上げるために引っ張り出された感がして、むしろ気の毒ですよ」(前出の亀井氏)

 いっそのこと「黄昏流星群」を"贅沢なバラエティー"として見てはどうか。
(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇