今田耕司は“業界タブー”と危惧 芸能人CMギャラ暴露の波紋
■取り分が1対9の吉本ルール
今田自身、所属の吉本興業から入るギャラをめぐっては「たまに営業先の社長さんに『払っといたで』と言われた金額と、あまりに違うから愕然とする」そうで、事務所を問い詰めても暖簾に腕押しなのだとか。スポーツ紙芸能デスクが言う。
「吉本でのギャラは、事務所の取り分が9でタレントが1という“吉本レート”で知られています。1というと、吉本所属の芸人として、今田さんが最初にもらった舞台のギャラが100円で、そこから税金引かれて90円だったと番組で明かしていたように、とてつもなく低くなる。この話題を番組で持ち出したということは、そろそろ配分を見直すべきだという思いが背景にあるのかも知れません」
芸能プロ関係者によると、タレントのギャラには大きく給料制と歩合制があり、吉本は歩合制で、給料制では和田アキ子や綾瀬はるからの所属するホリプロが大手では有名だ。ではCM出演でギャラが発生した場合、取り分はどうなっているのか。広告関係者は言う。
「たとえばオール媒体といって、新聞・雑誌、テレビ・ラジオ、ポスターに至るまで、全部に露出する広告にタレントを起用するとする。『あっ、あの人知っている』と世間のほとんどが言うような知名度のタレントであれば、だいたい年間800万円がギャラの相場です。タレントのギャラはテレビでは一度決まると、変わらないものですが、CMの場合、ひとつの商品に出続けたとしても、その出演料は流動的なのが特徴です。ワンクール(3カ月)の出演契約だから、相場の半分となったりもします。タレントの取り分は、事務所と折半のところもあれば、事務所が6でタレントが4であったり、7対3であったり、それぞれですが、タレントが金額の多寡で事務所に何か言ったというような話は聞きませんね。割のいいCMの仕事を取ってくること自体が大変だと分かっているからでしょう」