「THE W」優勝 阿佐ヶ谷姉妹“控えめおばさん”の苦労人素顔
「おばさんキャラで見た目にインパクトがあり、ネタも分かりやすい。『THE W』は401人の一般審査員の投票により優勝が決定するので、これは有利に働くと思いましたね。『入院』や『誘拐』といった若手芸人がやりそうな王道の設定のコントでしたが、2人がやると独特の雰囲気が出て、誰が見ても安心して笑える感じになるんです」
■“自虐ネタ”にも品が
さらにキャラの好感度の高さも人気の秘密だという。
「おばさんの“自虐ネタ”も多いのですが、どぎつさや嫌みがなく、どことなく品があってつつましい感じなんです。優勝者には日テレの『冠番組が持てる権利』が与えられるのですが、どんな番組がやりたいか聞かれ、妹の美穂さんが『牛乳パックを使ってゼリーを作るのにハマっているので、ゼリーの番組を……』などと答えて笑いを誘っていました。そういう庶民的な感じは素でしょうね」(ラリー遠田氏)
前出のプロデューサーによれば、ライブでスベった後も2人で楽屋の隅で淡々と話し合っていた様子が印象的だという。
「デビュー当初にライブを見たときは、キャラクターは面白いけど、ネタが追いついていないように見えました。あれから10年以上。非常に力を付けた印象です」(ラリー遠田氏)
地道な努力のたまものだ。