引退はマイナスだった…忘れ去られることは一番の致命傷

公開日: 更新日:

 それでも、何とか頑張らないといけない。食べていけないからだ。

 芸能界に出戻ってから、仕事に対する考え方が変わっていた。東洋経済での起業家インタビュー連載などで鍛えられ、物書きになりたいのにオファーは暴露本ばかりという経験から、仕事のありがたみがようやくわかるようになっていた。

 アイドル時代には正直、仕事は「やらされる」ものだと思っていた。それが「やらせてもらっている」になったのだ。

 だから、踏ん張れたんだと思っている。芸能人として一時は引退を発表し、活動していなかったのはマイナスだったと、周囲から言われ続けた。芸能人として、一番の致命傷は忘れ去られることなのだと。

 確かに人気は落ちて、それを取り戻すすべもない。インタビューでは、私に興味も関心もないのが伝わってくることもあった。それでも現実を受け入れるしかない。

 一般社会での経験は、人として成長させてくれた。振り返れば、つらい時期だったけれど、自分の人生には必要だったと思う。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差