CD踏みつけ動画が大炎上…路上ミュージシャンの過酷な現実

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■“ショバ代”より怖いのは警察

 しかしながら、路上で歌うことの制約は大きいのが現実だ。

「(昔と違って)今は地回りのヤクザにショバ代を払わされたという話は聞きませんが、警察に注意されたら即ストップですね。以前は新宿でやってる人が多かったようですが、警官の忠告を無視したあるバンドが逮捕された騒ぎがあって以来、少し減っているようです。秋葉原、渋谷、池袋、上野、所沢、川崎、横浜と大きな駅ならどこにでもいるようですが、いい場所の取り合いになったりすることも多いようです。『道路使用許可』は、現実的にほとんどの人が取ってないでしょうね。柏駅前とか井の頭公園とか、許可制になっているところもありますが、人通りが少なかったりして不評です。彼らもCDを販売したり、チップをもらったり、それなりに観客がいないと合わないでしょうから」(前出の関係者)

 多いときで100人以上のギャラリーが集まり、路上としては“売れっ子”のTaichiさん(前出)もアルバイトで生計を立てている。


「19時くらいから終電くらいまで4~5時間は演奏しますけど、稼ぎは日によってマチマチです。多いときで3人で居酒屋でたっぷりお酒が飲めるくらい、数万円くらいでしょうか……」

「ゆず」や「いきものがかり」など、ストリート出身のアーティストが活躍する一方、公共の場での演奏を快く思わない人がいるのもまた事実。夢を追うのもラクじゃない。

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