お笑い界はチーム力の吉本vs個人力の東京芸人で乱戦模様
「吉本が新喜劇なら東京の伝統はコント。ドリフターズ出身の志村けんがいまだにコントにこだわるように、内村もコントに強い思いがある」(前出の関係者)
NHKとタッグを組み作ったコント番組をきっかけに「紅白」の総合司会という大役を2年連続で務めるなど、今や東京を代表する芸人になった。スタッフやタレントからの人望も厚く、吉本とは距離を置く芸人として今後も芸人枠を超えた活躍が見込まれている。
好きな漫才師で堂々1位の座に輝くサンドの人気も凄い。ホリプロなど事務所を転々してきた苦労人だが、07年の「M―1」優勝をきっかけに開花。確実に力をつけ、今や冠番組にCMまで幅広く活躍する。サンドの最大の魅力は2人の仲の良さにある。
これまで吉本の漫才師は売れるとバラ売りが多く、そのたびにコンビの仲の悪さが喧伝されたが、サンドは高校の同級生でその仲の良さは画面からも伝わってくる。吉本も抜かりなし。タカアンドトシ、千鳥と同級生仲良し漫才コンビを売り出し人気は急上昇中。チーム力の吉本に個人力が頼りの東京芸人。大手プロも続々と芸人タレントを送り出し、まさに乱戦模様。王者・吉本を中心としたお笑い界独特の構図を見ながら番組を楽しむのも一興か。
(おわり)