高橋一生が好演し阿部寛も続編決定 “AK男”10年でどう変化
■“AK男子”は時代とともに増加傾向
さて、『東京独身男子』と比較してみると、時代は変わったものの、“AK男子”には何ら変わりがないことがドラマを通して透けて見えてくる。
『結婚できない男』で阿部演じる建築士・桑野伸介は40歳で未婚、そしてハイスペック。自らも「結婚できないのではなく結婚しない」と言い張るが、その偏屈ぶりが結婚を遠ざけていることに気が付いていない。
一方、『東京独身男子』で主役を張る高橋演じるメガバンクのリサーチャー・石橋太郎。ハイスペックであることを自負しており、元カノに対しても「結婚してあげられなくて悪かった」とまで言ってしまう勘違い男。職業柄、恋愛に対しても分析を行い、リスク管理、傾向と対策を怠らないところが、“こじらせ”男子たるゆえんであろう。
筆者の周囲のアラフォー“AK男子”を見渡してみても、共通するのはその偏屈ぶりだ。アイドルに給料の半分以上費やす男子、2丁目(ゲイタウン)がやめられない男子といった、女性がついていけない趣味に心酔する男子や、絶対にプライベートの話は出さない、自分の好きなジャンルの話しか基本しないなどといった、偏った個性の持ち主たちが有象無象にいる。はたから見るのはいいが、申し訳ないが、付き合うのはごめんというタイプばかりだ。