妹の葬儀にも姿なし 芸能記者が見た中森明菜「一家」の今
それでも、父親の明男さん(85)は諦めていない。明穂さんが亡くなり、一緒に住んでいた家でひとり暮らしとなってしまったそうだが、明穂さんの遺骨をしばらく置いておき、「ぜひとも来てほしいと伝えて」と取材に来たマスコミに明菜への伝言を託している。
青山氏が続ける。
「お父さんの呼び掛けは、今回にとどまりません。2017年、明菜さんのいちばん上のお姉さんにお孫さんが誕生されたときは『明菜によく似た女の子』と喜ばれ、祝って欲しいとおっしゃっていました。『あの子(明菜)からは大姪に当たります。明菜もそんな年なんですよ』と感慨深そうにされていました。明菜さんが歌手活動を再開されたときは補聴器を使ってもよく聞こえない耳で明菜さんの歌を聞いて、応援されていました。明菜さんのかわいい姪っ子さんがもう一度、お父さんとおばさん(明菜)をくっつけたいと動かれたこともあります。その気持ちを手紙にして、明菜さんのもとへ僕が届けたこともあります」(青山氏)
明男さんは現在も自転車で週2~3日、働きに出ているそうだが、足腰が弱くなり、よろめいて、青山氏は手を貸したこともあるという。
「最近は取材で伺うと、涙ぐまれるんです。それだけ強い思いがおありになるのでしょうね。今はお元気ですけど、上皇さまと同い年なのですから、明菜さんが閉ざされた心の扉を一日も早く開かれる日を祈るばかりです」(青山氏)