EXIT・兼近にとっての「チャラさ」とは古い価値観の更新
「シーフードさん」(EXIT兼近大樹/フジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」6月22日放送)
◇ ◇ ◇
昨今、注目を浴びる「お笑い第7世代」。中でも異彩を放っているのが「ネオ渋谷系漫才師」と称される、りんたろー。と兼近大樹によるEXITだ。「チャラ男」を自称しながら、人の良さと真面目さがにじみ出ており、それがキャラであることが早々にバレてしまった。けれど、そのギャップが人気を集めているゆえんだ。
だが、「チャラさ」が先輩に対しても臆せず向かっていくという意味ならば、そのチャラさはある意味ホンモノだ。兼近は大御所である明石家さんまに対しても、キャラを貫いた。そんなさんまへの兼近流の呼称が今週の言葉だ。
兼近が臆さないのは先輩に対してだけではない。権威ある「M―1グランプリ」(テレビ朝日)に対しても、「おじさんたちがただ見ているだけでしょう。オレたち、令和の芸人だから、そんなのどうだっていいです。漫才を新しく作り変える、それがEXIT」(オリコン「ORICON NEWS」19年6月17日)と言う。