著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

EXIT・兼近にとっての「チャラさ」とは古い価値観の更新

公開日: 更新日:

 とはいえ、EXITはそもそも「M―1」のために組まれたコンビだった。もともと2人は別のコンビで活動していたが、それぞれ相方の不祥事などでピンとして活動せざるを得なかった。そんな時、りんたろー。のチャラ男漫談を見た兼近が「チャラ男2人で『M―1』かき回しましょう!」と声をかけ即席コンビが誕生したのだ。

 手応えをつかんだ2人は正式にコンビを結成すると、程なくして単独ライブを開催。超満員となった。それを見た平成ノブシコブシの徳井は「マジで時代が動く音がした」(ナターシャ「お笑いナタリー」18年11月12日)と絶賛した。

 EXITは、漫才はもちろん、歌も歌うし、踊るし、ユーチューブもやる。「やれること全部やるのがチャラ男」(ナターシャ「お笑いナタリー」19年3月29日)なのだ。

 前出の「ORICON NEWS」のインタビューで、「M―1」は「どうだっていい」と言った直後に「どこがウケていて、ウケてないかで、どんどんボケとかカットしていって、今最高の漫才をブラッシュアップしている最中」と真摯に語る兼近だが、「『“お笑いお笑い”しない』というのは心がけています。『お笑い芸人とはこうだ』とか、凝り固まった芸人感は出したくない」(Yahoo!ニュース「個人」19年6月15日)とも言う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末