オダジョー久々の連ドラ主演…「数字が取れない男」がナゼ
オダギリは翌13年にオンエアされたNHK大河ドラマ「八重の桜」でも屈辱を味わった。この作品で彼は主人公・八重(綾瀬はるか)の2度目の夫役を演じたのだが、本格登場を前に、NHK局内で異例の指示が出たことが報じられた。視聴率が取れないと判断されたことで“オダジョーを告知映像に使うな”という命令が現場に飛び、彼の登場シーンを大幅カットするために脚本が書き直されたというのだ。にわかに信じ難い話ではあるが、こうした報道があったこと自体が彼にとっては屈辱だったはずだ。
それ以来、オダギリはスタッフに「もうゴールデン(タイム)のドラマには出たくないョ! 映画だけで十分。これからは演出側にシフトしていく……」と漏らすようになったという。
そんなオダギリが再び主演に返り咲いた背景には、今月、芸能生活20周年の節目を迎えたことと無縁ではなさそうだ。本人のモチベーションはさておき、「役者としての節目を主演ドラマで飾らせてあげたい……」と、彼を長年支え続けてきたスタッフが動き回ったとしても不思議ではない。
「今回のテレ朝のキャスティングに関しては、オダギリと同じ事務所の田中哲司、光石研らの同社への貢献度も高く評価されたと聞いています。視聴率については9年前の『熱海の捜査官』ほどの数字は期待できなくても、斎藤工、高橋一生が共演して話題となった『東京独身男子』と同程度の3%台後半で合格じゃないでしょうか……」(テレビ局関係者)
妻・香椎由宇との間に生まれた長男も小学校に入学。これから学費を稼がなくてはならないオダギリは、そろそろ“数字を取れない俳優”の汚名をそそぎたいはずだ。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)