金字塔・矢沢永吉の自己プロデュース力と“成りあがり”伝説
矢沢永吉(69)がまたひとつ栄冠を手中に収めた。最新アルバム「いつか、その日が来る日まで…」で、オリコン週間アルバムランキング初登場1位を獲得。小田和正が「あの日あの時」で初登場1位となった68歳を上回り、最年長1位獲得アーティストになったのだ。
これは「数々の金字塔を打ち立ててきた矢沢ならではのプロモーションが冴え渡った」と、業界関係者から称賛の声が上がっている。
「たとえば、8月にオンエアされたNHKの『ドキュメント矢沢永吉』。米ロスでのレコーディングを初公開して、通訳なしで向こうの凄腕ミュージシャンと渡り合い、ハーレーでツーリングしたり、所有するクルーザーなどで『これで最後かも知れない』と例の巻き舌で語る姿はインパクトが強かった。もともと矢沢さんは自ら動いて、自らを売り出していくスタイルですけど、今回もPRとしてピシャリとはまった。さすがですよ」と、あるプロデューサーはうなる。
もちろん、肝心のアルバムの仕上がりも上々だから売れているのだろう。そんな矢沢の仕事術について、あるマスコミ関係者は「矢沢さんというと、勢いとか、ノリやハートの部分の印象もありますけど、事務所スタッフも関係者もオフィスでスーツをビシッと着こなし、ビジネスマンみたいなんです」と言う。