金字塔・矢沢永吉の自己プロデュース力と“成りあがり”伝説
芸能リポーターの城下尊之氏がこう話を継ぐ。
「実際のところ、一流ビジネスマンのような面も矢沢さんにはあると思います。アルバムのセルフプロデュースのほか、コンサートの興行、演出、照明やPAといったところまで全てご自身の会社で行い、取り仕切っている。別の会社に頼んでしまうミュージシャンが多い中、そのあたりもきちんと目を行き渡らせ、管理されているのですから、凄いのです」
■銭勘定とセルフプロデュース
音楽関係者によると、矢沢はこれまでも、ビートルズにならって自らの音楽出版社を設立し出版権を管理しているほか、肖像権もコントロール。08年に自らのインディーズレーベル「GARURU RECORDS」を立ち上げて以降は、音源制作から流通まで全て自前で行うスタイルを貫いているという。当初、音楽業界にはミュージシャンが「銭金」のことにタッチするのはやぼというような風潮があり、反発もあったが、矢沢は「カネが儲かると聞いたから歌手になった」と明言し、自ら道を切り開いていったのだという。