金字塔・矢沢永吉の自己プロデュース力と“成りあがり”伝説
「自分が正しいと思ったことを信じて行動し、違うと思ったら、それが慣習であっても、従わない。矢沢さんの仕事でもうひとつ凄いところは、リスクや逆風からも逃げず、真っ向から受けて立つような姿勢です。オーストラリアでの元側近による巨額横領事件が明らかになり、34億円もの詐欺被害と報じられた数年後、毎年のコンサートツアーをやりつつ、さらに初のアコースティックコンサートツアーを行っているんです。ギター一本で、バラードなどを聴けるとなれば、ファンの方は大喜びで会場に駆け付けたでしょう。そうやって、借金返済のためとは一言も言わずに、自分の力で完済したのです。これは本当に凄い」(城下氏)
街場の中華でひとりギョーザを頼み、ビールを飲むこともあるという。そんなところまで計算しているのか定かじゃないが、そんな姿にファンはしびれて快哉を叫ぶのかも知れない。今月14日の誕生日で古希を迎えるYAZAWA。生きる“成りあがり”伝説である。