著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

当時の芸名「ふんころがし様」が空港内でアナウンスされて

公開日: 更新日:

 その前にひとつ断っておくと、あの当時、たけしさんは軍団に奇妙な名前をつけていたのである。

「おまえら絶対にビッグにならねー名前にしてやるよ!!」と笑っていたが、その実、「名前でも目立てば世間が目を向けてくれるかもしれないぞ!!」という裏返しの親心であったのだろうと思う(いや、そう信じたい!!)。

 それを踏まえて聞いていただきたい! 空港内に流れた美しい女性のアナウンスは「ふんころがしさま(当時オレはその芸名だった)、ふんころがしさま、枝豆さまとユーレイさまがJAL正面カウンターでお待ちです!」というものであった。

 さて、そのアナウンスが招いた結末はいかに?

 オレが慌ててアナウンスで指示されたカウンターに向かうと、そこは遠目から見ても他の乗客たちがつくりだす、ざわついた空間と化していたのだ。世間的にまだオレたちの名は認知されていないこともあって、「オイ、ふんころがしが乗るらしいぞ!?」「枝豆の幽霊が出たって何だよ!?」「とにかく見よう! 見よう!!」という声があちらこちらで囁かれていたのだった……。

 そしてカウンター前に枝豆君とユーレイの姿を見つけ、ホント安堵の胸をなで下ろしたのだが、2人が「オーイ、ふんころがし、こっちだよ!!」と手を上げた途端に、オレは素早くUターンして全力で走りだしたのだった。 

(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動