「たけし城」後日談 井手らっきょが目を付けた人妻の運命
クルクルクルクル……カタン!! 俺の人生ルーレットが止まった。
おお、あそこにそびえ立つのはたけし城ではないか。ということは時代は1980年代後半ということになる。
一般参加者がいくつもの難関である体力ゲームを突破して、最後は城主である殿(たけしさん)を倒せば、賞金100万円というバラエティー色は濃いけど、その後のTBSの名物番組「SASUKE」などの原点となった番組である。
正式名称は「痛快なりゆき番組」(86年5月2日~89年4月14日)である。この番組のスゴさを物語るエピソードとしては出場参加者が1000人近くいたり(俺は番組の構成作家をやっていたのでその面接もやり、クタクタになったのだった)、さらに世界のテレビ局で放送され、現在でも見られている「ロングヒットワールド番組」というのがある。
さっ、そのたけし城の中でもとりわけ人気があったのが親子大会であった。親子2人がペアを組んで立ち向かう、笑いあり涙ありのシーンがお茶の間をほほ笑ましくしたのだろう。