著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

噺家に戦死者は一人もいない…徴兵しても役に立ちませんよ

公開日: 更新日:

 次に結構な人数が戦争に行ったという事実。演芸の慰問だけではなく兵隊として行った噺家もかなりいたようです。ただし戦死者が一人もいないところは噺家が戦地に向いてないというかなんというか。ですから、もし戦争になっても噺家は徴兵しちゃダメですよ! 役に立ちませんよ!

 今80歳ぐらいの師匠方だと6歳、7歳ごろの戦争の記憶がありますので、たまにですが話してくれることがあります。印象的だったのは桂文楽師匠の「東京大空襲の翌朝の様子を見たのが目に焼き付いて、いまだに映画やなんかの作り物だとわかってても飛行機から爆弾を落とす映像は見たくない」という話。爆弾が落とされた下側を見たことのある人の言葉は重いですね。落とされた下側を見たことのない連中が、これからも爆弾を落とすんでしょうけど。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された