志らく師匠の上から目線が鼻につく?私は全く思ってません
人は誰しも嫌われたくないもの、ましてや芸人であれば大勢の人々に好かれたい、愛されたい生き物です。しかし世間というのは好き嫌いを勝手にアンケートを基にランキングにして公表します。そして今回、その被害者が落語家から出てしまいました。立川志らく師匠です。
昨年末の文春オンラインで嫌いなキャスターランキングでぶっちぎり2年連続1位の宮根さんはさておき2位にランクイン。10月から新番組のメインキャスターでこの結果ですから、かなりのものです。本人もツイッターでぼやいてましたが、お気持ちはわかります。痛いほどわかります。なぜなら落語家は嫌われることに非常に慣れてないからです。好き勝手なことをしゃべって嫌われることを恐れてないように見えてる噺家ですが、実は嫌われることがないというか気がつかずに生きてる人種なんです。
説明すると、お金を払って見にくるお客さんは嫌いなら来ません。アンケートに苦言を呈することはあっても、そういう方はまた必ず来てくれます。直接何か嫌なことを言われたとしても、言うことを聞くか、こちらから付き合いをやめれば関わらずにすみます。つまり周りにいる人は少なくとも自分を嫌いではないお客です。ところがテレビ、ラジオに出ると状況は変わります。流れてくる映像、音声に嫌悪感を抱いた視聴者は「嫌い」と平気で言い、SNSで悪口をまき散らします。私も8年前に今のラジオ番組が始まったとき、ネットで散々悪く書かれました。そしてへこみました。「こんなに嫌われることってある?」って。でもそれまでの嫌いなら私を避けてくれてた人々と違って、こちらから向こうの空間に割り込んでいった場合、こういうことが起きるんだなぁと解釈しました。だから志らく師匠もそんなランキングなんか気にしないで欲しいです。何となく嫌いなんていうのは評価とは全く関係ないんですよね。暗いとか地味とか上から目線がイヤとか鼻につくとか……私は全く思ってません。