「新宿カウボーイ」アルバイト不採用でもやしを食べる日々
■“クビ宣告”で必死にネタ作り
石沢 専門学校時代に今の事務所に入れたけど、5年経っても売れず、上京して同じ事務所にいたかねきよのコンビが解散すると聞き、自分も解散してかねきよと組むことになりました。でも、解散して新コンビを組むのが当時は珍しく、事務所からは「なに勝手なことしてんだ! 前代未聞だぞ。次のネタ見せでクビにするか決める」と宣告され、初めて必死にネタ作りしました(笑い)。
かねきよ その後、大変だったのは「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ系)などのネタ番組やドラマにチョコチョコ出ていた時期です。少し忙しくなってバイトに入れなくなり、店の方から「あまり休むと厳しい」と言われ、辞めたんです。他のバイトを探すと、面接する方に「かねきよさんですね? 『レッドカーペット』見ました! バイトされたいんですか?うちは融通利きませんから」と断られた(笑い)。忙しくてあまり出勤しないと思ったようで、どこのバイトも受からずもやしを食べる日々でした。
石沢 牛丼屋、マンガ喫茶、コンビニとバイトの王道で、普通に黙々とバイトをこなして。部屋も家賃6万円の普通の1K。中野だったので、芸人が多く住んでいて、歩いていると芸人と会います。僕の悪い性格ですけど、芸人が歩いてると、隠れちゃうんです。あんまり会いたくないんです(笑い)。