春けいこさん お宮参りで片鱗を見せた娘と漫才の日々
80年代の漫才ブームに若手女性漫才師として大人気だった春やすこ・けいこの春けいこさん(61)。夫は横山やすしの弟子、横山たかし・ひろしのひろし(73)で、たかしさんが昨年6月に死去。「横山ひろし・春けいこ」として夫婦漫才コンビを結成した。秘蔵写真は夫のひろしさんとおもろい(?)娘のお宮参りでのスナップ。家族にまつわる話から夫婦漫才結成までを話してくれた。
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この写真は85年に大阪の天満宮に、娘のお宮参りに行った時のもの。普通赤ちゃんて手をギュッと丸めてますよね。でも、娘はおはらいしてもらう時に指を広げてパーの形にして、口を大きく開けていた(笑い)。親は頭を下げる時なのに「変わった子やなぁ」と、2人してゲラゲラ笑ったのを今でも覚えてます。
その娘が小学生の時に主人が漫才で着てる背広の内側に、ワッペンを貼るという発案をしたんです。「ワッペンつけたらおもしろいんちゃう?」と。それから主人が「拍手!」というワッペンを最初に作り、「万歳」とかドンドン増えて、今は30~40枚あります。
去年、夫婦漫才を組むことになりました。でも、夫婦で漫才やるのは初めてではなくて最初は「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)の企画でやったり、その後も「いい夫婦の日」のイベントとかで何度か組んだりはしてました。
もともと主人は歌が好きで歌手になりたくて大阪に来たんです。相方のたかしさんが入院された時期に「ひとりで歌マネでもしようか」と考えてピンでもやっていたんですが、横を見たら元漫才師の私がいた(笑い)。私はひとりでコメンテーターをやったり、講演に行ったりしていたけど、主人から組む話を持ちかけられ、松竹の会社からも「夫婦でやってみませんか」と誘われて。で、娘が「夫婦でやれやれ。笑われてナンボや」と勧めてきて決めました。
■絶対に芸人にはさせたくなかった
お宮参りの頃から変わった子やなと思ってましたけど、娘はすごくおもしろくて、周りから「松竹入ったらいいのに」と勧められてました。けど、私は絶対に芸人にはさせたくなかった。「女の子がお笑いなんて!」と私が言うのもおかしいですけど(笑い)。
その娘も一昨年やっと結婚し、今は千葉に住んでいる。時々帰ってきては「なんかおもしろいネタある?」と聞いてきます。夫婦漫才を始める時も娘に漫才のネタを見てもらいました。娘は「そこはいらんのちゃう?」とかダメ出し、すごいです!(笑い)