邦画初登場1位に「AI崩壊」が込めた安倍政権への痛烈批判
大ヒット映画「キングダム」の役作りでマッチョに変貌した大沢が体当たりのアクションで盛り上げ、刑事役の三浦友和や広瀬アリス、妻役の松嶋菜々子ら実力派キャストが脇を固める。
「一見AIの危険性を描いたように見えますが実は違う。あくまで私欲のためそれを悪用する権力者を批判した社会派ものです。近未来フィクションとはいえ、現実の盗聴法や原発問題、安保法や公安の私兵化といった問題が、いやが応でも脳裏に浮かびます。極め付きは国民監視社会に否定的な“田中”総理が、あきらかに清和会と安倍首相を想起させる名前を持つ“ある人物”から狙われる展開です。現政権に危機感を持つ大人が見れば、拍手喝采する痛快作といえるでしょう」(前田氏)
邦画が初登場1位になったのは東宝の「記憶にございません!」以来4カ月ぶり。今度は洋画メジャーのワーナーによる、同じく安倍政治を揶揄する映画が大ヒット。世間の潮目もいよいよ変わってきたようだ。