コロナで収録延期「麒麟がくる」の混迷と長谷川博己の不運
もっとも、これには“希望的観測”も含まれている。今後の新型コロナの感染拡大と政府の対応次第では、再度の収録延期も十分に考えられるという。
「スタッフが最も恐れているのは、収録再開を急いで主演の長谷川博己さんが感染してしまうことなんです。もし長谷川さんが感染してしまったら、間違いなく放送休止に追い込まれるでしょう。時代劇の撮影現場は100人を超えるスタッフが、狭いスタジオ内を動き回ります。政府が警告する密閉・密集・密接の『3密』を満たす最悪のシチュエーションといってもいいでしょう。コロナ禍が完全終息する前に再開すれば、いつ感染者が出ても不思議ではありません」(前出の関係者)
4月1日に最初に収録休止が発表された直後から、脚本家の池端俊策氏と演出家らとの間で台本の大幅書き直し作業が始まったといわれている。野外ロケの中止など収録内容の一部変更を念頭に置いたものといわれるが、これが現場の混乱に拍車をかけているともいう。
■脚本の大幅改訂とCGを駆使
「どうしても必要な野外シーンに関しては、積極的にCG処理を施していくそうです。集団シーンについては、なるべく脚本から排除していく方針だと聞いています。数人の絡みについては『ソーシャルディスタンス』を厳守し、一定の距離を置いて演出していくと聞いています」(前出の関係者)