今後やりたいこと? 亡くなった女房ともう一度結婚したい
長年連れ添った配偶者と死別し、一人になった高齢者、特に男性は老けこみやすいという話をよく聞く。寂しさ、虚無感が老いを加速させるのだろうか。
みのもんたも2012年に妻・靖子さん(享年66)を皮膚がんで亡くした。
「まさか、僕より先に逝ってしまうとは思いもよりませんでした。真面目でつつましやかな女房でね。健康診断も定期的に受けていたのにね。ホクロががんになり、骨に転移していたんです。見つかってから1年も経たずに逝ってしまいました」
立教大学の放送研究会で出会ってから50年近い人生を共にしてきた。家事育児はもちろん、自分の健康管理や衣装のスタイリングまで一手に担ってくれた妻は、かけがえのない存在だった。
「築地のがん研究センターに入院していました。『朝ズバ』『サタずば』の生放送が終わると、その日の新聞を持って、病院に通うのが日課でしたね。女房が晩飯を食べるのを見届けて、夜9時過ぎに『じゃ、帰るから』って。車でレインボーブリッジに差し掛かると、ちょうどがん研の建物が見えるんです。ああ、あそこの11階にいるんだなと。当時のことを今でも時々思い出します」