8年前に亡くした妻 遺影に話しかける自分に気づき苦笑い
降板したレギュラー番組「秘密のケンミンSHОW」(日本テレビ系)の最終収録で身に着けたのは、8年前にがんで亡くなった妻・靖子さんのお気に入りのコーディネートだった。
「僕の衣装はすべてスタイリストの女房が選んでくれていたんです。亡くなったあとに自宅の衣装部屋を見たら、1カ月以上先までの衣装がずらり。ネクタイまで完璧にコーディネートされて吊るされていました。さらに彼女の洋服ダンスを見ると、洋服や小物の一つ一つに『〇〇さんへ』と書いた付箋が付いていた。誰に形見分けするかまで決めて逝ったんです。たまらないよね」
今は鎌倉で一人暮らし。古い写真や手紙など、思い出の品を少しずつ整理する日々だという。
「残しても仕方ないですからね。残された方が困っちゃうだろうから。でもこれもひとつの楽しみですよ。自分の人生を振り返るというね。そんな年代になりました」
靖子さんが残した靴を、サイズが偶然同じだった息子2人の妻たちに譲っていったら、最後に残った一足の片方が、どこを探しても見つからない。