赤塚不二夫編<2>赤塚家の猫「菊千代」への取材が結んだ縁
菊千代はアビシニアン系の雑種。知人から里親を頼まれ、当時はバツイチの独り身だった赤塚氏が飼うことになった。私が出会った時はすでに16歳ぐらいだった。人に動じず威風堂々としていた。
「毎晩飲んで騒いでいる部屋は、酒とたばこのにおいが充満しているのに元気で長生き。この環境が菊千代にいいんだ」と赤塚氏は自慢をしていた。
名前の由来は、映画好きの先生のお気に入り作品のひとつ黒沢明監督の「七人の侍」。主人公を演じた三船敏郎の役名が「菊千代」だったことから命名された。 =つづく