代替生放送もプラスに転換「半沢直樹」の勢いが止まらない
そう語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏だ。その亀井氏は「第8話の予告編もできていたのだから、間に合わせようと思えば何とかなりそうなところを、あえて延期した判断は、好意的に受け止められるはず」と、こう続ける。
「多くの視聴者が放送を待っている。視聴率やSNSの反響で、それを十分承知している中、ギリギリのところまで粘った結果の延期なのが分かります。事情は皆、理解しているわけで、視聴者は〈時間をかけても納得できるものを作る〉という姿勢の方に共感すると思います。TBSのドラマは、最終回を迎えた『私の家政夫ナギサさん』『MIU404』も好評で、ドラマ作りが他局と一線を画すと評価されている流れも、さらに追い風ですね」
不安だらけの今、テレビドラマは一瞬でもそれを忘れさせてくれる救いにもなっている。
コロナ禍以前から今年を「半沢直樹イヤー」としていたTBS。思わぬ“コロナイヤー”になってしまったが、そのコロナ禍さえ味方につけた「半沢直樹」の勢いは最後まで止まりそうにない。