インダス文字を解読したら賞金1.5億円!インドのタミル・ナードゥ州首相が発表し注目集める
インドのインダス文明(またはハラッパー文明)で使用されていた文字は現在のところ未解読。同国タミル・ナードゥ州のM.K.スタリン州首相がこのインダス文字(写真はイメージ)を完全に解読できたことを証明したものに100万ドル(約1億5600万円)の賞金を与えると発表して注目を集めている。
人類史上最古の文明のひとつ、インダス文明がパキスタンとインドにまたがるインダス川流域で始まったのが約5500年前。文字解読のベースとなるのは、約4000点の陶器や砂岩、銅製の刻印の68種類の記号だ。
そのほとんどが非常に簡潔なもので、5~6文字の記述が一般的で、最長でも34文字だ。文字列の短さから、インダス文字は中国語やエジプトの象形文字のような表意文字である可能性が指摘されている。
ところで南インド最南端の同州とインダス文明の中心地は2000キロ以上も離れている。なぜスタリン州首相は賞金を出したのか? 最近、同州で発掘された古代タミルの土器に描かれた落書きのような記号が、インダス文字と関連している可能性があるとの研究が発表され、知事はそれに深く興味を持ったそうだ。果たして文字が解読され、遠く離れた2つの文明の関連が証明されるか──。