最も熱心に社会貢献活動する選手に与えられる「ロベルト・クレメンテ賞」にはMVP級の大物がズラリ
メジャーリーグには使命感を持って熱心に社会貢献活動を行っている選手が多数いる。MLBもそれを推奨しており、最も熱心な選手を毎年1人選出して「ロベルト・クレメンテ賞」を授与している。
この賞の受賞者には大物選手が名を連ねる。
2012年に受賞したクレイトン・カーショーは言わずと知れたサイ・ヤング賞3回の大投手。敬虔なクリスチャンでもあり、キリスト教系援助団体の活動に関わるうちに、アフリカのザンビアにエイズに感染した孤児たちを収容する孤児院を建設することを計画。奪三振1つにつき100ドルを寄付する活動を開始し、オフになると2年連続で奥さんを伴ってザンビアに飛んで施設の建設状況をチェックした。
この施設が完成したあとは毎年、手術を受ける必要があるのに、貧しくて受けられない100~170人のザンビアの子供たちの手術費用を現地のNPОを通じて寄付する活動を行っている。
08年に受賞したMVP3回の大打者アルバート・プホルスは最初の結婚相手の連れ子(女児)がダウン症だったことから、ドミニカ共和国と米セントルイスでダウン症児とその家族を支援する活動を展開。数人のスタッフが働く施設を立ちあげた。ロサンゼルスでは成人したダウン症の人たちの支援活動に注力した。