実家が空き家になったらまず考えるべきこと…ライフラインはどうする?
親が介護施設などに入所し実家が空き家になると、さまざまな問題が浮き上がる。それを解決するために動くのは子供たちなのだが、イザとなると即決しきれないことが多々あるものだ。
例えば電気、ガス、水道などのライフライン。単純に考えれば全て止めてしまうのがお得なのだが、家財道具や家族の思い出がたっぷり残っている。特に一戸建ては閉め切ったままでは建物の傷みが早い。定期的な清掃や空気の入れ替えが必要になる。すると照明や掃除機、トイレを使う。
遠方から整理にやってくるならそのまま数日滞在することもある。何の躊躇もなく空き家として即売却できるならともかく、通常は家族で話し合いをしながら年単位で維持していくことになるだろう。
ちなみに、これらのライフラインを維持したままだと月額4000円近い出費になるはずだ。地域差はあるものの電気、ガス、水道には基本料金が設定されているためだ。これは実家をどうすべきか、結論を出すまでの必要経費と割り切るしかない。それでも、節約できることはやっておくべきで、長期に使わない家電品のコンセントは漏電防止を兼ねて抜くのが基本。ただし冷蔵庫は電源を抜く前に掃除や庫内乾燥に3~4日かかるうえ水抜きなどの作業が必要なので、メーカーにしっかり問い合わせてから取り組みたい。