木村祐一のマルチな活躍を支える旺盛な探究心とこだわり
芸人、俳優、映画監督、コラムニスト、料理人等々……いくつもの顔を持ち、マルチの範疇には到底収まりきらない才能あふれるマルチタレント「キム兄」こと木村祐一君。
初めて出会ったのは、「オールディーズ」というコンビで漫才をやっていた1980年代の後半だったでしょうか。あいさつをする程度で深い付き合いはありませんでしたが、その後、ピン芸人になり、吉本新喜劇に出演し始めた頃から楽屋で少しずつ話をするようになりました。
一見すると怖そうに見えるかもしれませんが、礼儀正しく、最近は顔を合わせると「体調どう?」とお互いに聞き合う“おじさん仲間”です。
食関係の本を何冊も出版し、グルメでも知られるキム兄は「おいしい店がある」と聞くと、自分で味を確かめにいきます。
テレビ番組などで披露されるキム兄の料理を見ていても、その探求心の旺盛さが垣間見られると思いますが、劇場で演じている「木村祐一SHOW写術」を機会があればぜひ見ていただきたいと思います。内容はテレビやネットなどでもよく見かける、街で見かけた面白い看板や、変わった建物などを紹介していくものですが、ある時、「あのネタの情報はどうやって集めてるの? やっぱりネットとか? 口コミとか?」と聞くと、「あれは自分で探してるんですよ。東京都内のJR、私鉄の駅は全部行きましたね」。