SMAPで男性アイドルがバラエティー本格進出 事務所の革命
関西は芸人の番組が主流の中、東京から来たアイドルがタブーを破り、かぶり物をするなどお笑いをやらせたのだ。在阪テレビ関係者が振り返る。
「街ロケや食レポもやるのが芸人ではなくイケメンアイドル。インパクトがありました。あっという間に話題になり、やがて東京に戻り、後に大人気になった時は驚きました。一緒にロケした中居(正広)君が手の届かない存在になってしまった」
その後のSMAPの活躍は言うまでもないが、アイドルのバラエティー進出はジャニーズ事務所に革命を起こし、今では普通に後輩たちが芸人並みに体を張っている。
「たのきんトリオ」がドラマから入ったのに続き、お笑いから入った飯島氏の着眼点は語り草になっているが、当時はさほど話題になることはなかった。むしろ、ジャニー氏の少年を発掘する審美眼が着目された。
とりわけ木村拓哉の存在は別格だった。「他のアイドルとは違う飛び抜けたアイドル」と業界内でも評されるほどだった木村。映画全盛期でも二枚目俳優は珍しくなかったが、「美しい」と言われたのは故・市川雷蔵ぐらいしかいない。飛び抜けたアイドルは男性の見る目も「あれだけカッコいいと特別な存在」と変えた。