チョコレートプラネットは万能型 新キャラやものまね量産
わかりやすく短い時間で笑いが取れるものまねは、芸人がテレビに出るための強力な武器になる。チョコレートプラネットは2人が2人ともしっかりしたものまね芸を持っている珍しいコンビとなった。
彼らがそこからさらに飛躍する契機になったのは、「有吉の壁」で「TT兄弟」というキャラクターを演じたことだ。TT兄弟は「エンタの神様」に出るような芸人という設定で作られたものだった。つまり、面白さをストレートに狙ったわけではなく、あえて「エンタ」っぽいネタを作ってみせたのだ。
すると、それが大反響を巻き起こし、番組の枠を超えてCMにまで起用されるようになった。ここで彼らは、大衆の心をつかむコツのようなものを体得した。その後も「Mr.パーカーJr」などさまざまなキャラクターを生み出している。
お笑い界ではヒットするネタやキャラはひとつ生み出せれば十分だと言われているが、チョコレートプラネットはそれを量産する体制を整えたことで、並ぶ者のいない地位を確立した。(つづく)