ROLLYさん スクラップ寸前の車を1万円で譲り受けレストア
奇麗で奇抜なルックスとギタープレー、そして関西弁の軽快なトークでおなじみ、日刊ゲンダイ初登場のミュージシャン、ROLLYさん(57)。実家の電器屋では8年間、給料5万円の生活。そしてミュージシャンになってからのモットーも語ってくれた。
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「苦労したなぁ」というほどの苦労はなかったんです。実家が町の電器屋をやってまして、高度成長期にテレビやエアコンがよく売れましたから不自由ない暮らしでした。僕には8歳年上の兄がいたけど、交通事故で死んでしまったらしく、次に女の子2人が生まれ、その次に待望の男の子の僕が生まれたので、親は電器屋を継がすと考えていたんですよ。
ところが、幼少の頃に家に寝泊まりしていた女子従業員が持っていた映画雑誌を盗み見した時のことです。マリリン・モンローやマレーネ・ディートリヒに「なんて美しいんだ、自分もこうなってみたい!」と夢見て……。女子従業員のパンティーとブラをこっそり身に着け、お化粧して納戸で鏡の前でポーズ取って恍惚の表情をしましたよ。「これだ!」とビビッときましてね。