浅沼父が無表情パンツ一丁で野菜炒めの皿を「ガシャーン」

公開日: 更新日:

 しばらくすると野菜炒めを完成させた親父が僕らのいる部屋の中央にあったテーブルに到着。その時、僕はなぜか一瞬テーブルを見ました。見ると、テーブルはガラス製の取り外し可能なやつで、その日はたまたま浅沼が奇麗に拭くためにガラスを外していたのです。

 つまり、実際はそこにはテーブルの脚しか存在していなかったのです。パンツ一丁で野菜炒めののった皿を持った親父は、これから始まるディナーに向けて権力者が権力で女を抱くような顔をして、あるはずのないテーブルに視線をやりました。そして、皿を、置きました。空中に皿を置いたのです。一瞬、皿が気を使って1秒くらい頑張って宙に浮いた感じもしましたが、「ガシャーン」。皿は地面に落ち、野菜炒めは飛び散り、親父の白いパンツのちんこのとこに汁が付いていました(最初から付いていた何かかも)。

 部屋は物凄い緊張感に包まれ、誰もが沈黙。僕は気まずくて何も言えず、浅沼も下を向いて黙ってどうしたらいいのか分からない状態。そんな状態で親父が、初めて口を開いて言いました、「やはりな」と。


 そして親父は落ちた野菜炒めを手で拾い、何回か口にしていました。僕はいまだにあの時の「やはりな」の意味が分からずにいます。そしてあのちんこのとこの汁は最初からか、後からついたものなのかも。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…