追悼・田村正和 際立ったプロ意識と私生活を見せない美学
1984年、TBS系の「うちの子にかぎって…」の教師役でコミカルな役に挑戦。それが見事にハマり、「パパはニュースキャスター」「パパとなっちゃん」「カミさんの悪口」につながる。
フジテレビ系では井上陽水の「リバーサイドホテル」を主題歌にした「ニューヨーク恋物語」で二枚目役もまだまだイケることを証明、後に「古畑任三郎」となる。
■「やり切った」と語った引き際の鮮やかさ
2018年「眠狂四郎 The Final」を最後に表舞台から遠ざかったが、本人は試写で見て「こりゃダメだと思い、オンエアは見る気もしなかった」と語った。「もうやり切った」と親しい人に語っていたといい、引き際も鮮やかだった。
「徹子の部屋」は19日に急きょ「追悼・田村正和さん」を放送した。過去に出演した3回分をダイジェストしたが、プライベートは一切見せない田村の素が見られ、貴重な時間となった。
「ミヤネ屋」も取り上げていたが、途中で「紀州のドン・ファン」絡みに変わったのは残念。センスを疑う。