<24>性格よりも「ボディー」紀州のドン・ファンは紹介料10万円の交際クラブも利用
当時は1冊目のドン・ファン本が人気となり、全国からファンレターが届くようになっていた。
「私と会いませんか」
「野崎様のような方が理想です」
ファンレターというか売り込みオバさんからのオファーである。きっと資産家の後妻になりたいのだろう。そのほとんどがオーバー50なのだから、ドン・ファンは完全無視を決め込んだ。
「なんでワシがオバはんと付き合わなければならんのや」
「いやいや、年齢が近いほうが話し相手になりますよ」
私がフォローしても返事はない。彼は20代半ば辺りの女性が好みだと、普段から口にしていた。