「ジャニーズの母」藤島メリーさんの心温まるエピソード…自らタレントの弁当を作った
メリーさんはタレントを自分の子供のように考えているからこそ、ジャニーズJr.で活動を続けながら芽が出なかった人に対して、振付師への転身や舞台関係の仕事、中にはマネジャーの仕事を与えたりと最後まで面倒を見る人だった。その一方、飲酒などモラルを外れたことをする未成年タレントには厳しかった。
■「何かスキャンダルとかあったんですか?」
その昔、ワイドショーデスクの指示でジャニーズ事務所に出かける新人ADがいた。住所を調べているのを見て、「用事のついでだから」と一緒に付き添って行ったことがある。事務所の受付でADが用件を言うと、「しばらく待っててくれ」というので僕もロビーで待っていた。そこへメリーさんが出社してきて、挨拶すると、少し驚いた様子で「何かスキャンダルとかあったんですか?」と尋ねてきた。芸能リポーターが玄関先に陣取っていると思ったのだろう。
「〇〇さんに面会しに来ただけで、ご心配することはありません」
そう説明したら、満面の笑みを浮かべて「いろいろ、よろしくお願いします」と丁寧に頭を下げてくれた。