アウシュビッツの映画こそ日本人には特に薦めたい
何年か前、ポーランドの映画祭に招かれた折、主催者の計らいで、アウシュビッツ・ビルケナウ収容所跡に行かせてもらった。ヒトラーとナチがユダヤ人などの絶滅政策(ホロコースト)をどう遂行したのか、ガス室をはじめ、すべて見せられた。
帰路、パリの空港で、日本のバラエティー番組のロケ隊と出くわし、一緒にいた有名アイドルグループの一員の若造に「どこに行ってきたんすか?」と聞かれ、「アウシュビッツ、世界遺産だわ」と答えると、若造が「フランスの? 面白い所ですか?」と言うので、話すのが嫌になり「スマホで見ろ」と別れた。
これからもアウシュビッツの映画はまだまだ作られるだろう。日本人には特に薦めたいものだ。この力作もお薦めする。