“芸人の血と汗と涙”バラエティー番組がテレビから消える日…BPO審議開始で大打撃の番組多数
■“時代性”とは不可分
お笑い評論家のラリー遠田氏はこう解説する。
「昔からよく言われてきた問題ですが、差別的なネタや容姿をイジるネタなどと同じく、見る側にそうしたネタに嫌悪感を抱く人が増えてきたことが背景にある。暴力的なネタに対する感度が上がってきたということでしょう。今まで当たり前だったことが、だんだん違和感をもって見られるようになる。お笑いはそういう“時代性”とは不可分ですから」
しかし、別のキー局関係者は「こんなことをしていたらテレビのバラエティーはますます萎縮してつまらなくなってしまう。テレビ局がお金を出してつくり上げた組織(BPO)によってバラエティー番組が最後を迎えようとしているとしたら、それこそ笑えない話だ」と嘆く。
YouTubeに視聴者を奪われ、スポンサー離れが加速するテレビメディアにとってBPOの措置は痛すぎる。