最高の贅沢?巨匠リドリー・スコット作「最後の決闘裁判」を観に行ったら“完全貸し切り”状態だった

公開日: 更新日:

 そのまま時が流れ、上映時間へ。結局、直前のスケジュールが押したため、予約もできぬまま上映直前に劇場に駆け込んだのだが、チケット購入端末に表示される座席表は真っ白のままであった。「これはもしや……」と最後列真ん中の席を押さえ劇場へ入場すると、そこはまったくの無人空間。劇場貸切状態である。

 おいおい一体、映画ファンたちはどこへ行ったのだ。せっかく観るなら、200円多く支払って、BESTIAの方に流れてしまうのか。上映中、特等席にドカッと陣取った筆者の胸の内には、映画を独り占めできる喜びと、一方で道連れのない旅のような孤独感が去来するのであった。

■洋画邦画ともに話題作ばかり

 当然、コロナ禍という現状の問題もあるだろう。しかし、全国週末興行成績(興行通信社)を見ても、やはり10位圏外スタートということで苦戦を強いられている様子だ。同時に封切りとなった『DUNE デューン 砂の惑星』や、主演の岡田准一が土方歳三に扮した『燃えよ剣』、さらに先行する、ダニエル・クレイグ版ラストとなる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に話題だけでなく、観客まで“根こそぎ”持って行かれてしまったのか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁