結成50年「はっぴいえんど」人気が続く理由 音楽プロデューサー三浦光紀氏に聞いた
松本隆(72)の作詞家生活50年を記念したコンサート「風街オデッセイ2021」が11月5、6日に日本武道館で開かれ、伝説のバンド「はっぴいえんど」が36年ぶりに復活して話題になった。
今では当たり前になった「日本語ロック」の元祖で、メンバーは松本、細野晴臣(74)、鈴木茂(69)、大瀧詠一(13年死去)。星野源が歌手デビューのきっかけになった細野を「人生のボス」と仰いでいるのは知られた話で、大瀧の曲は昨年アニメの主題歌に使われた。今の若者でも音楽を聴いているうちに、はっぴいえんどにたどり着くーー。人気が続くゆえんか。
音楽プロデューサーの三浦光紀さんは「今年ははっぴいえんど結成50周年だから大型イベントのオファーが多数ありましたが、コロナ禍で全て断りました。彼らが出たのは松本さんのコンサートだけ」とこう続ける。
「はっぴいえんどはロックマニアからの評価だけだったけど、今は世界的にも評価されています。細野さんが自身の50周年記念でニューヨークでライブをやったら、現地の若者が日本語で『風をあつめて』(アルバム『風街ろまん』に収録)を歌っていたそうです。先日発売された『プカプカ 西岡恭蔵伝』にも、ポール・マッカートニーやジョン・レノンも“ベルウッド”をコレクションしていたと書いてあって驚きました」