<114>野崎幸助さんからの相談「プロ野球の球団を持つならいくら必要?」
記事にする前に社長に総資産を聞いたが、「いくらあるのか分かりません」と真顔で返された。実際、彼は亡くなるまで正確な自分の資産額は知らなかったような気がする。
「じゃあ、50億円にしておきますね」
私が言うと、
「まあ、それでいいです」
社長はそのことに全く関心がない様子だった。最初は「資産額50億円」と見出しに躍ったが、それはちょっと多いんじゃないかということで、その後30億円とした。彼が亡くなるまでは、他のマスコミもこの金額を引用したのである。=つづく